3/18 第52回卒業式 式辞
- 公開日
- 2022/03/19
- 更新日
- 2022/03/19
衣浦小では
今年の冬は雪も多く寒さが厳しかったですが、FBCメイン花壇で咲き始めた菜の花に、ようやく春の訪れを感じるころとなりました。
第52回卒業生のみなさん、卒業、おめでとうございます。本日、このように卒業式を迎えられて、本当によかったなと思っています。
さて、コロナ禍により2年前から学校生活が大きく変わりました。そして、
マスク着用などの感染対策
学校の一斉休校
水泳の授業の中止
林間学校のデイキャンプへの変更
「うた」や楽器の演奏の制限
修学旅行の目的地の変更
そして合唱祭の中止など
みなさんに、我慢をしてもらったり、協力をお願いしたりすることがとても多くなりま
した。行事の中止や変更で残念な思いをした人も多かったでしょう。
しかし、その中でも、みなさんができることを見つけ前向きに取り組む姿、できることに全力で取り組む姿に心を打たれました。
本年度の運動会での応援合戦では、紅組応援団長、白組応援団長を中心に自分たちで考えた応援や競技を一生懸命に行っていました。衣小まつりでは、劇「あなたの夢はなに?」を学年みんなでつくりあげ、最後には、動画で素敵な合唱も披露してくれました。
また、ペア活動では1年生の良きお兄さん、お姉さんでした。コロナ禍でもたくましく学校生活を過ごすみなさんから、改めて人とのつながりの大切さを教えてもらいました。みなさんは自慢の6年生でした。
ところで、みなさんは、アンパンマンのマーチを歌ったことがありますか?みなさんへの最後のメッセージとして、衣小の合言葉の一つ、「うた」に関係したお話をします。
アンパンマンのマーチの歌詞の中にこういう言葉があります。
「なんのために生まれて なにをして生きるのか こたえられないなんて そんなのはいやだ!」
この言葉は、私自身、考えさせられてしまう深い言葉です。アンパンマンの作者でありアンパンマンのマーチを作詞されたやなせさんは、次のように言っています。
「人生の最大のよろこびは何か?それはつまるところ、人をよろこばせることだと思った。「人生はよろこばせごっこ」だと気づいたとき、とても気が楽になった。」
「よろこばせごっこ」とは素敵な言葉ですね。
先ほどの「なんのために生まれて なにをして生きるのか」に対するやなせさんの答えは、「人を喜ばせること。人のためになること。」だったのです。
みなさんは夢について卒業文集に書いてくれましたが、その中で、「みんなを笑顔にし
たい」「みんなを喜ばせたい、幸せにしたい」などと書いてある人もいました。このこと
がまさしく、やなせさんが言ってみえる生きる意味なのです。
これから先もみなさんには、多くの出会いがあります。そして、普段の生活だけでなく、ボランティア活動、あるいは将来の仕事を通して出会う多くの人たちを、みなさんなら必ず笑顔にすることができます。「なんのために生まれて なにをして生きるのか」。その答えを大切にしながら、今を一生懸命に生きていきましょう。応援しています。
保護者の皆様、本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。小学校入学のころを思い出されると、お子さんの成長ぶりに感慨もひとしおのことでしょう。これからも、お子さんとの心のつながりを大切に、お子さんを支え導いていただけるとありがたく存じます。よろしくお願いいたします。
卒業生のみなさん、いよいよお別れのときが近づいてきました。結びにあたり、「未来
に向かってはばたけ卒業生」とエールを送り、式辞といたします。
令和四年三月十八日
武豊町立衣浦小学校長