学校日記

心のこもった部活壮行会でした

公開日
2014/07/17
更新日
2014/07/17

校長より

 昨日(7/16)1年生や2年生が中心になり、郡大会に向けた「部活壮行会」が開催されました。本校の部活壮行会には、「部活動における3年生のこれまでの継続努力を讃える」「郡大会に向け、3年生の活躍を期待し激励する」などの意味が込められています。いずれにしても、3年生への感謝の気持ちが会の土台にあります。
 さて、その会の中で私も話をする機会がありましたので、その内容を紹介しておきたいと思います。
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 暑い中でしたが凜とした雰囲気の中、気持ちや心のこもった、すばらしい壮行会でした。せっかくの機会ですから、少しお話をします。
今週の月曜日、サッカーのワールドカップ優勝国が決まりました。ドイツの「24年ぶりの優勝」ということになりましたが、延長戦にまでもつれ込んだとても緊迫した良い試合でした。
 さて、このワールドカップでは、日本は予選の段階で負けてしまいました。その負けてしまった日本が、実はブラジルのリオデジャネイロ州政府から表彰されたということを、皆さんは知っていますか?
 一か月前の6月14日に行われた日本とコートジボワールとの試合で、数百人の日本人サポーターは、客席を日本代表のユニホームと同じサムライブルーに染めるために青いゴミ袋を使いました。しかし、残念なことに、この試合、日本は1対2で逆転負けしてしまいました。
 ところが、負試合であるにもかかわらず、試合後に、日本人サポーターは応援で使った青いごみ袋を持ち、スタジアムのゴミを集めて回ったのです。
 この行いが世界中を感動させ、リオデジャネイロ州政府から表彰されたわけです。この日本サポーターのごみ拾いは今回だけではなく、16年前のフランス大会からすでに話題となっているものです。
 これが日本の“よさ”や“すばらしさ”です。同じ日本人として、とても誇りに感じます。日本は試合には負けましたが、世界中の人たちの心をつかんだわけです。

 土曜日から郡大会です。今年、3年生は本当によく伸びました。3年生はこれまでの練習の成果と自信を、また、今日の1年生や2年生の思い、そして、後押しを胸に頑張りましょう。
 スポーツは勝負ですから、勝ち負けは大事です。富貴中ではありませんが、昨年度の郡大会では、負けチームの選手がボールを投げつける、シューズで床を蹴り鳴らすなどという行為を、私は見ました。
 結果以上に「全力で取り組む」とか「あきらめない」「悔いを残さない」など、どこまでも一途にがんばることは大切なことです。もっと大切なのは試合後も含め、感謝の気持ちをもつ、きもちよくあいさつするなどのマナーでしょうし、どんな結果であれ何を学び取ったかという自覚を持つことです。
 ぜひ「富貴中生らしく」「富貴中生としてのプライドをもって行動する」、そんな姿を見せてほしいと思います。

運動部だけではありません。合唱部や美術部の皆さんもコンクールや作品展に向けて懸命に作品を作ったり、練習に励んだりするはずです。

 素直な心で熱く挑みましょう!