問題の背景に迫る
- 公開日
- 2020/03/13
- 更新日
- 2020/03/13
富貴中より
今週の公立高校B日程の数学の問題。
いくつかのWeb解説がありますが,残念ながらこの問題には触れられていませんでした。
奇数ならば,3倍して1を加え,偶数ならば,2でわる。
結果が1となれば,計算を終わり,結果が1とならなければ,上の計算を続ける。
この問題は小学生でもチャレンジできる問題です。
問題には,「3」を選んだら,3→10→5→16→8→4→2→1 となり計算は終了するもの
ちなみに,「5」を選んだら,5→16→8→4→2→1 となり計算は終了します。
この問題は1937年にコラッツという人が考えた「なぜ計算結果が最終的に1となるのか」から出題されています。実は未だに解決されていない問題なのです。今では,コンピュータを用いた計算により、5 × 2の60乗 までには反例がないことが確かめられていいます。
2011年度大学入試センター試験の数学IIBの題材としても取り上げられた問題なのです。
実際に,「27」を選んでみてください。何回計算をしたら「1」にたどりつくのでしょうか?
この週末にでも取り組んでみてください。では、よい週末を。