法や決まり、みなさんはどう思いますか?
- 公開日
- 2020/06/24
- 更新日
- 2020/06/25
お知らせ
5時間目に2年生のあるクラスでは、「違反摘発」の資料をもとに道徳の授業がありました。
これは、実際の新聞記事によるものです。1つ目の内容は、父の危篤の連絡を受け、急いで病院へ行こうと制限速度を20kmオーバーし、パトカーに止められ、違反の手続きをする。そのことで、くやしくも息のある父の最期に会えなかった話。
生徒は、「くやしい」、「悲しい」という残念な気持ちや「20km/hくらい大目に見てほしい」などの意見が多く出ました。また、「その場で捕まえずに(警察に)病院までついていってほしい」、「その時でなく(病院への訪問が終わった)帰りに捕まえてほしい」という切実な意見なども紹介されました。
さて、みなさんは「正直」どんなことを思いますか?
もう1つの話は、自分の叔母が青信号で横断歩道を横断中に、病院に急いでいる方の車にひかれ、61歳で亡くなり、命を失ってしまう。ひいた運転手は、入院中の夫のところに行こうしていた、こちらも急いでいた話。
生徒は、「あせりが他の大切な人の命を失う」「亡くならなくてもいい人が亡くなるのはおかしい」という意見が発表されました。
さて、みなさんは「正直」どんなことを思いますか?
授業の最後に、「法や決まり」について話し合いました。だれのためなのか‥、何のためなのか‥。
命を守るため、みんなが楽しく幸せに生きるため、安全に生きるため‥。
この授業を通して、生徒は、「命ある最期に会えなかった話」と「命を失ってしまった話」の(2つの)両方の立場から、様々な場面を想像し、深く考えました。
結局、「法や決まり」は絶対に必要?必要じゃない?
答えのない道徳。そして、正解や絶対もないと言われているこの世の中。答えを見つけることはできないにしても、様々な意見に耳を傾け、広い視野のもと、自分なりに適切に物事を判断する力を大切にしていきたいものです。