学校日記

興味をもつことはすばらしい!(その1)

公開日
2014/10/01
更新日
2014/10/01

校長より

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 昨日(9月30日)、2年D組のY君とH君が、校長室に訪ねてきました。Y君が家で古地図を見つけたとかで、「この地図は…」「この地図はなんですか?」という雰囲気を漂わせながら緊張気味に校長室に入ってきました。
 どうやら、昨年、生徒朝会で私が地図コレクションの一部を見せたことを覚えていてくれたようで、「(自分では意味不明の地図でも)校長先生なら…」ということでした。(覚えていてくれただけでも嬉しいです。)しかも、後から聞くと、「かなり骨董的値打ちのあるものでは…」という思惑もあったらしいのです。それを、あろうことか、私が「ボール紙の箱に入っているし、最近の復刻地図だな!」と簡単に夢を打ち砕いたものだから、かなり傷付いたとか。

 とはいうものの、写真のようにかなり大きな古地図です。縦37cmで横幅は2m54cmもあり、『大日本行程大絵図』と書かれています。よく読むと「天保14年5月」「安政4年5月」「慶應元年」などの年号も見られました。幕末の地図です。「宮〜桑名」間の七里の渡しも点線で記載されています。江戸の日本橋を起点に「東海道」「奥州かいどう」「木曾かいどう」「水戸かいどう」…も記されています。
 いわゆる江戸時代の「五街道」ですが???「『木曾かいどう』って?」とか、蝦夷や琉球については端に記名はあるだけになっています。「この時には、すでに伊能図はできあがっているはずだよなあ…」などと、地図を二人に返してからどんどん疑問がわいてきました。
今週の朝会で、織部焼きの器をいくつか見せながら「興味をもつ」ことの大切さを子どもたちに話したところです。これも含めて、Y君たちが古地図に興味をもってくれたことを、私は素直に喜んでいます。さすが中学生です。(次へ続く)