2学期スタート(始業式での校長式辞)
- 公開日
- 2015/09/02
- 更新日
- 2015/09/02
校長より
今日から2学期です。まずは、大きな事故やけがもなく全員が無事に2学期を迎えられたことを、本当に嬉しく思います。
さて、夏休み中にこんなテレビ番組をみました。NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組です。前にも見たことがありますので、きっと何度目かの再放送なのでしょう。
みんなの中にも夏休み中に空港を利用した人がいるかもしれませんが、テレビ番組はその空港の掃除に関するものでした。世界一清潔で美しい空港はどこだか知っていますか?これは東京の羽田空港だそうです。それも2年連続の世界一位です。この世界一清潔な空港を支えているのは中国で生まれ育った「新津春子」という一人の女性です。新津さんは羽田空港で働く清掃員・500人の現場指導者をしています。新津さんの母親は中国人です。新津さんは、生まれ育った中国でも、そして17歳で渡ってきた日本でも、たいへんないじめを経験し差別も受けたそうです。日本で唯一雇ってもらえたのは清掃の仕事だけでした。10年間、清掃の腕を磨き、清掃の技能選手権で日本一になったことから、新津さんは「本当に大切なのは技術ではない。使う人を思いやる“心”がないと、本当に気持ちよくその場を使ってもらえない」と思うようになったそうです。
その新津さんが「プロフェッショナルとは、目標をもって日々努力し、どんな仕事でも心を込めてできる人です」と言っていました。確かに並大抵の努力では、世界一になることはできないでしょう。心を込めなければ成果を上げることもできません。大切なのは、努力と心です。
夏休みの間には、みんなにとって大きな変化があったはずです。例えば、3年生は部活動を引退し、たくさんの時間を手にしました。1・2年生は3年生が抜けた後の部活動を引継ぎ、富貴中学校の中心としての大きな役割を得ました。身の回りにさまざまな変化がありました。その変化に対し、、みんなは心構えや心の持ち方を変えられましたか?気持ちをうまく切り替えられましたか?
昨日と同じ心構えや気持ちでは、成長はしません。2学期は「変化」や「成長」の学期といわれます。大きく成長できるように、しっかりした心構えを持って挑んでほしいと思います。
2学期は大きな行事がすぐにやってきます。当面の目標は学校祭です。すでに3年生は応援合戦の練習等に取り組んでいます。明日は課題テストや実力テストがあります。「やらされる」「やらされている」という気持ちではなく、挑んでいく・挑戦していく・チャレンジしていくという「心」を持ち、「努力」してほしいと思います。